大切な決断こそ早くする

世の中には物事を決められない人というのがいる。
電化製品を一つ買うのにもお店を何件も回った挙句に結局買う商品を決められない。
それが人生を左右すると思われる結婚などになればなお更だ。

多くの場合、出会いのチャンスはほとんどの人に同じだけ訪れているはずだ。
そして本人も結婚したいという意思があるにも関わらず、いつまで経っても結婚できない人がいる。
そういった人は、これは重要な決断だからと必要以上に慎重になりすぎて結論を出さないままにするから結局チャンスを逃してしまっているのだ。

そもそも時間を掛けて考えれば正しい結論が出せるというのは単なる思い込みに過ぎない。
結婚の場合でいえば、その人の性格や人格などは一緒に暮らしながら少しづつ理解できるものだからだ。
それを事前に全て知った上で本当に自分に向いているか、それともこの先もっと有利な条件の人と出会いがあるのではないか などと考えているからいつまでも結論が出せず、その結果として相手も去っていく事になる。
特に女性の場合、子供が欲しいのであれば35歳が一つのリミットになるはずだから、それまでにチャンスがそう何回も訪れる訳ではないはずだ。

そもそも、長い時間をかけて考えた結果その相手を選ばないという行動自体が、その相手とは結婚しないという決断をしているのであり、それはそれで決断力があるという事にもなるはずだ。
重要な事だからと長い時間をかける事は間違いである場合が多い。
直感でこれはよさそうだとか、これを選ぶべきだと感じる事があるが、それに従って失敗する事はほとんどないと私の経験から言えるのだ。

こうしている間にも人生の残り時間は確実に減っている。
つまり、早く結論を出して行動に移せば、仮にそれが失敗だったとしてもやり直す時間も多いのだ。
これを考えても、結論を出さずに長時間思い悩むという事が、いかに時間の無駄遣いであるかが分かるというものだ。

成功するにはコーチが必要

成功した素晴らしい人生を歩むには、自分ひとりの力だけでは限界がある。
そこには必ずコーチやメンターといった自分の才能を見出して指導してくれたり、助言してくれる存在が必要だ。
自分では自分自身の姿は見えない。
だから自分を客観的に外からみて的確なアドバイスをしてくれる人が必要なのだ。
世界のトップレベルのスポーツ選手は、幼少の頃にその才能を見出して応援してくれた存在がいるはずだ。
イチローやハンマー投げの室伏、タイガー・ウッズなら父親だし松井秀喜なら少年野球のコーチなのだろう。
もちろんマラソンでも水泳でもスケートでも、その選手を育てたコーチが必ず存在するはずだ。
コーチは技術面だけでなくメンタル面でも選手の支えになっている。
技術レベルが上がれば上がるほどメンタル面が結果に及ぼす影響が大きいからだ。
一流選手たちはそういったコーチやメンターとは偶然出会ったのだろうか?
いや、そうではないはずだ。
そういった人たちは将来のコーチとなる人を求めてスクールやクラブに通ったり、競技会に出るなど人と出会うための行動を起こしていたはずだ。
その結果出会いを果たしてそのコーチやメンターとともに実力を伸ばしていった結果、オリンピックなりプロの世界に到達できたという事になる。
それが何の競技であれ、選手がレベルを上げていくステップは見えない事、つまり壁が立ちはだかる。
一人では乗り越える事が難しい壁でも、過去にその壁を乗り越えているコーチがついていればその心配は大きく減るはずだ。
そしてコーチと選手が信頼関係を築き上げる事でその才能を一気に開花させる事ができるのだ。
成功した人生に偶然は存在しない。
常に自分の目標を明確にして、そこに近づく努力をするものには応援者が現れる。
これは自然の摂理なのだ。
強く願えば必ず実現する。
現在活躍している多くの一流選手がそれを証明している。